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復元力・中立化と心身 

[2025.03.18]

ストレス耐性、適応力を上げることが人生の本意かつ生きる上で必要不可欠なことである。

また、その力は精神疾患などの改善にも役立つ。

 

これは、(鏡面)反射のモデルで考えるとわかりやすい。

鏡・水面は、自分の認識・解釈にあたる。

あるストレッサーA(嫌な出来事)が鏡にぶつかる。それが強く反射する時、強いストレス苦しみ、damageがあるとする。

そして、これが鏡を通過する時、no damage (どうでもいい、と思える)とする。認識の誤り、ストレス対処が悪いほど、反射角度、その反射(怒り・苦しみ反応)のベクトル(方向と強度)が大きくなると考える。またこの反射角度は、プライドのスカラーが高いほど大きくなる傾向にある。(プライドが極端に高いか低いか)

そのベクトルを鏡面を通過する方向へ緩めていくと、完全にAが通過する時、心身の反応は良い意味で自己内での無反応になる。これは感情の鈍麻ではなく認識力、解釈力、知力が高まった結果そうなる。

下手にAに対して言い訳のような、理由付けをするとベクトルはやや緩むが、鏡面を通過することができない。

 

このモデルをもとに、自分の体験した出来事で書き込んでみると、ストレス対応力が上がるし、状況を冷静に判断することができる。

ストレッサーAへの解釈のなかで、自分のプライドと結びつけないことがポイントだ。

 

また、これは頭の柔らかさとこの通過性が関係しており、頭が硬いと妄想やプライドなどで苦しみのベクトルが増強する。

頭の、柔らかさとは、物質的に柔らかいということでもある。タバコなどで血管硬化が起きると実際に頭が硬くなるというようなものでもある。

 

また壁面モデルで考えると、ボールが壁に当たる時。壁が精神だとして、ボールが強いと、壁が凹み、ひび割れる。そのひび割れが精神の傷である。これを内面の反発力を使い、凹みを内側から治す、ひび割れを長期化、深部へ至らせない早期の修復を心がけるということになる。

この場合、深いヒビがメンタル疾患につながると言える。

 

以上のような、復元力の概念は、(レジリエンスなどと呼ばれることもあるが)格闘技(武道、システマ)などでも重要視される。

システマとはロシアの護身術、格闘技、心身の哲学である。

システマでは苦痛、困難からのニュートラル化、中立化を主に呼吸、そして姿勢、筋肉の動き(特にリラックスを重視)などから行うことを教えている。

復元力を高めるために、身体からアプローチする方法である。

簡単にいうと、怒りを感じた時、息を吸い呼吸を止め、強く拳を握り全身の力をこめる、そして数秒の後、一気に脱力、呼吸をし、完全にニュートラルな状態(呼吸、心身を整える)にまで直すようにする。というものがある。これは、ストレス対処に有効である。

 

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