身体とメンタルについて
表題は、当院の主要な研究テーマでもある。身体からアプローチし、メンタルに作用するという手法やその逆といったものだ。
最重要な点として、2点挙げると、それは1 リラックス 2呼吸 である。これらを意識に入れておくことで、身体のあり方が断然違ってくる。例えば、テニスにおいてもリラックスは重要なこととしてプロ選手も教えている。腕を脱力して、思い切り振るとベストなショットが打てる。緊張していると筋肉が縮こまり、自分のいいプレーができない。これは実生活でも同じで、リラックスして適度に脱力し、必要なタイミングで力を入れる。その緩急、リズムが何事も大事だ。またリラックスすることで、体力消費を減らし、エコモードでいることができる、そうすると長時間の活動が可能になる。そしてエコモードは、より効率的な動きを体現することになる。速度×時間=距離、のように、リラックスを基礎におき、効率×持続時間でより大きな仕事量、脳のキャパシティを生む。このリラックス、エコモードでいることはメンタルの許容範囲、キャパシティを増すので、メンタル健康にも良い。車や自転車で言うと、エコモードで効率よく進むと、進んだ後にも余力が残っている、といったものだ。
2の呼吸については、リラックスのスイッチとして意識しておくと、脱力に役立つ。緊張している時に、呼気(吐く息)を長めにし、同時に肩、腹の力を抜く。そして意識、思考の面もリラックスを心がける、思考が加速し、何か無駄なことに集中し過ぎていないかなどに注意する。そうすると身体からアプローチしメンタル、思考までのリラックスをすることができるはずだ。